解説
cicada は「セミ」のこと。17年周期で地上に出てくるセミが大量発生する可能性が示唆されています。hatch は「孵化」ですが、ここはセミなので「羽化」ですね。
thatch は「わらぶき屋根」のことです。この単語そのものは馴染みがないかも知れませんが、サッチャー ( Thatcher ) はどうでしょう。イギリス初の女性首相、「鉄の女 ( Iron Lady ) 」とも呼ばれた、Margaret Thatcher のことです。国営企業の民営化などで知られる「サッチャリズム ( Thatcherism )」 はもちろん彼女が推し進めた政策です。
snatch は「ひったくること、強奪」です。動詞も同じ形です。
await が使われているのは面白いです。await はややかたい表現の他動詞で「〜を待ち受ける」という感じです。17年ぶりのセミの羽化を待ち構えている感じでしょうか。「待つ」というと、wait for 人(物・事)が一般的です。ただし、wait にも他動詞用法はありますので、要注意です。
chorus「コーラス」とありますので、セミの大合唱がアメリカ(主に東部)で聞かれることになるということです。このセミは、赤い目が特徴の Brood X ( Brood 10 ) という種類で体長4センチほどとのことです。
17年周期で一斉に羽化するなんて神秘的ですね。
https://www.reuters.com/business/environment/us-awaits-chorus-huge-17-year-cicada-hatch-2021-05-17/