解説
他動詞 consider の目的語の位置に動詞を置く場合、動名詞 ( ~ing ) です。to do は使えません。また、使役動詞の let を使っていますので、直後の women が目的語となり、let + 目的語 + 原形動詞となります。したがって、letting women have が正解です。
consider は「動名詞だけを目的語に取る他動詞」として明確に覚えておきましょう。to 不定詞はダメという観点で消去できる選択肢がたくさんあります。また、英文法の「正誤問題」でも頻出です。
使役は let 以外にも、make, have, get があります。get のみ仲間はずれで、get + O + to do と「to 不定詞」が必要です。こちらも頻出です。
南アフリカで女性が複数の夫を持つことを認める政策案が検討されているということです。一妻多夫（制）は polyandry と言い、ちょっと見慣れない単語ですが、一夫多妻（制）の polygamy は耳にしたことがあるかも知れません。いずれも、poly- 「多数の、多量の」を表す接頭辞がついています。例えば、polygon は「多角形」です。
もちろん、一妻多夫制を女性に推奨するための政策ではなく、結婚という制度をより包括的なものにし、あらゆる人々を受け入れる ( inclusive ) ものにしようという考え方が根底にあるようです。南アフリカではすでに一夫多妻は「合法」です。また、性別を変更したカップルが結婚を維持できるようにするなど、大きく変化し、多様化している「現代の結婚」に沿った政策を検討しているとあります。今後、大きな議論になりそうです。
https://edition.cnn.com/2021/06/28/africa/south-africa-polyandry-outcry-scli-intl/index.html