解説
a graduate degree はアメリカの場合、「大学院卒の学位」となります。日本で高校を終えてから入学する「大学(学部)」の学生は、undergraduate students です。
extent は「程度、段階」の意味です。この意味の場合は、degree と同義語です。to some extent (= to some degree ) 「ある程度まで」は受験頻出です。
exhibit は動詞で「〜を展示する」ですが、名詞もあります。名詞は「展示品」だけでなく、法律の文脈なら「証拠書類」の意味もあります。
大学院卒業の学位が、借金 ( debt ) に見合ったものになっているのか?という問題提起の記事です。アメリカでは学生自身が学費を工面し、卒業する際には、多額の借金を背負った状態になることが一般的だと言われています。これまではその学位に見合った職業につくことができ、十分な収入を得ることができたため、借金をしてでも一流大学の大学院卒業の学位 ( master's degree ) を取得することに合理性があったのですが、近年、状況が変わりつつあるようです。
もちろん、十分な収入を得ている人もいますので、学位取得が無駄であるということにはなりませんが、世の中の流れが早すぎて、大学での学びと合致しにくくなっているのでは?と感じます。たとえば、学部で4年、大学院で3年の合計7年を過ごし、専門性を高めるわけですが、この間に世界は大きく変わり、社会で必要とされる能力も大きく変わります。それに合わせて何かを学ぶことは難しいのではないでしょうか。
とは言え、4年後、7年後の世界で必要とされそうな仕事につながるような学びを選ぶことは極めて難しいですから、やはり自らがその時点で興味を持ち情熱を傾けられそうなものを選ぶことが、かえって重要になっていると言えるのではないでしょうか。