解説
A couple を先行詞とし、関係代名詞の節が作られています。whose 2020 gender reveal party 全体が sparked の主語となっています。whose は関係代名詞の所有格です。A couple を受ける述部は has been charged です。
2020 gender reveal party allegedly sparked a deadly wildfire は sparked を V とし、SVOの構造で「完全文 」です。したがって、空所に関係代名詞の which を入れても、名詞としての役割（S, O, C ）を持たせることができません。さらに、関係形容詞の which もありますので確認しましょう。which が、2020 gender reveal party を修飾し、「その」となりそうですが、関係形容詞の which は「非制限用法のみ」です。
that を「接続詞」と考えると、SVO と完全文を従えている点で問題がなさそうですが、出来上がった that 節は「何節」でしょうか。可能性があるのは、「名詞節（同格）」ですが、a couple のような一般的な名詞が同格の that 節を従えることはできません。同格の that 節を従えることができる名詞は限られており、fact, idea など「考える」ことに関わる名詞が多いです。
gender reveal party は、お腹の中にいる赤ちゃんの性別を親族や友人に明らかにするアメリカで行われているパーティのことです。花火や煙を出して、青なら男の子、赤なら女の子、のように発表して皆で盛り上がるというものです。あるカップルが2020年に California で実施した gender reveal party でも、花火が仕掛けられた煙が出るような装置が使われましたが、その火が引火し、大規模な山火事を引き起こしてしまいました。焼失面積は約22,000エーカーとなり、消防士（ firefighter ）１名が犠牲になるという大きな被害をもたらしました。
このことにより、このカップルは30の罪状で告発されているというニュースです。
山火事は地球温暖化が原因のように言われることがありますが、今回は乾燥が続く場所で火を使ったことによる人為的な被害ということになります。もちろん、意図せずに山火事が広がったのだと思いますが、人命が奪われ、消失した家も多数あるため、責任が問われています。
https://edition.cnn.com/2021/07/21/us/gender-reveal-el-dorado-wildfire-charges/index.html