解説
仮定法の文章です。「万が一」という気持ちがよく出ているのがわかりますか?「トランプ大統領が(まさかそんなことはないと思うけど)万が一、再選したら」という仮定ですので、were to を選びます。
A. will は「時や条件を表す副詞節の中では未来を表す will は使わず現在形で表す」というルールから消去します。C. had been は「仮定法過去完了」の if 節に置くことができる時制ですが、win という動詞の原形にはつながりません。how would he do it?という「主節」に would が使われている点もこの文が「仮定法」であることを捉える手がかりになります。
political spectrum という言葉を聞いたことがあるでしょうか。spectrum (スペクトラム、スペクトル)は理科(物理)で習ったことがあるかもしれません。プリズムで太陽の光を分解すると虹色が得られますが、その「範囲」の意味です。なにかの変動の「範囲」を表すことから、political spectrum は「右翼」( right-wing ) 「左翼」(left-wing ) といった政治理念の範囲を指す言葉です。今回取り上げた文章で、トランプ大統領の再選を「万が一」と実現可能性が低いこととして取り上げていることからかんがえると、この文章には「左寄り」の考え方が根底にあるかも知れません。米国で言うとトランプ大統領の「共和党」( the Republican Party )ではなく、「民主党」( the Democratic Party ) に近いと考えられます。もちろん、取り上げる話題によって様々ですが、大まかな political spectrum を把握して情報に当たることも大切です。