解説
正解は urges です。空所の直後にある leaders of every country が目的語であり、その後ろに to do と続いていることを見抜きます。動詞+目的語+to do の形で使えるのは、この中では urge のみです。日本語で考えるといずれも似通った意味を持っていそうですが、英語の使い方は全く異なります。これを「語法」といいます。
A. suggest は入試の英文法問題では頻出中の頻出です。どんな点が問われそうか、ポイントがいくつか浮かぶ方はかなりの上級者です。suggest に動詞が続く場合は、suggest doing となり、suggest to do は使えない点や、suggest that節となった場合、that節内の動詞の時制に「仮定法現在」が使われることがある点など、数えきれないほど出題されています。B. promote は「〜を促進する」という意味ですが、promote O to do のような使い方はしません。
U.N. chief は「国連のトップ」ですから、「国連事務総長」ですね。U.N. Secretary-General とも言います。secretary は「秘書」という意味が一番に浮かびますが「長官、大臣」の意味で使われることも多いです。2015年の国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)で採択された「パリ協定 ( Paris Agreement ) 」から5年(ニュース配信時)が経ち、改めて各国のリーダーに温暖化を含め、地球の気候変動が危機的な状況にあることを確認するよう求めている内容です。アメリカのトランプ前大統領が「パリ協定」からの離脱を表明し、国際社会から大きな非難を浴びましたが、バイデン大統領が就任後すぐに「パリ協定復帰」を果たしたことでも話題になりました。