解説
suffer from A で「A を患う」の意味ですが、ここでは「損害を被る」の意味で捉えることができます。こうした意味において、suffer は自動詞です。
suffer with A は使うことができますが、suffer は自動詞ですので、ここで過去分詞だとしても修飾される名詞と「受動関係」が成立しません。
関係代名詞主格の which と考えると良さそうに見えますが、suffer に三人称単数の -s がついている点が誤りです。先行詞は Developing nations と複数ですので、which suffer from としなければなりません。
Developing nations suffering from climate change will demand financial help.（気候変動に苦しむ途上国が財政支援を要求へ。）
アフリカの諸国を中心に46カ国で構成される、LDC ( Least Developed Country：後発開発途上国 ) は、最も気候変動の影響を受けやすい国々の声とニーズを捉え、気候正義 ( climate justice ) を実現すべきとしています。11月の気候変動会議 ( COP27 ) では、こうした国々へ資金の支払いをする仕組みを作ることを優先的な議題とするよう求めています。
国際再生可能エネルギー機関 ( IRENA : the International Renewable Energy Agency ) によると、アフリカでは過去20年間のクリーンエネルギー投資がわずか2％とのことで、資金面での課題があります。地球温暖化防止のための数値目標内に抑えるためには、2030年までにクリーンエネルギー供給量を倍増させる必要があるとのことです。
https://www.npr.org/2022/10/14/1129002010/developing-nations-suffering-from-climate-change-will-demand-financial-help