解説
ここで言う bubble は「(経済の)バブル」のこと。「泡」そのものではありません。bubbles often burst ですから、「バブルは破裂することがよくある」ことを前半にある過去の事例から導き出していることになります。
soap はもちろん「石けん」です。カタカナのように「ソープ」という発音ではありませんので、辞書でチェックしてください。他に、soap opera 「昼の連ドラ」の意味で soap を使うこともあります。soap bubble なら「しゃぼん玉」ですね。
immerse は「〜を(液体などに)沈める、浸す」の意味です。immerse oneself in A なら「 A に没頭する」の意味で使われます。名詞は immersion です。immersion program と言うと、その環境の中にどっぷり浸すことをを指し、English immersion program なら「英語漬け」にして英語を習得するようなプログラムのことです。
Dutch tulips は、オランダの「チューリップ・バブル」のことを指しています。17世紀のオランダでチューリップの球根 ( bulbs ) 価格が異常なほど高騰し、その後急落した出来事です。Internet stocks における stock は「株式」のことですから、こちらは「インターネット・バブル」を指しています。1990年代終わりから2000年初め頃にかけて、アメリカを中心にして起こったインターネット関連企業株の高騰とその後の急落を指します。dotcom bubble, dotcom boom と表現されます。
アメリカでは主要30社の平均株価を表す「ダウ平均株価」が2021年に入り最高値を更新しました。「ダウ平均株価」は 「ダウ工業株平均 ( Dow Jones Industrial Average ) 」のことで、「工業」に限らず、主要30銘柄の平均株価を出し、アメリカ経済の指標とするものです。アップル、コカ・コーラ、ナイキなどが含まれています。日本の場合は「日経平均」ですね。
これに加えて、一部の暗号通貨 ( cryptocurrency ) も高騰しており、「実体経済」を離れた過熱が見られますが、こうした「バブル経済」は必ず崩壊する時期を迎えることを歴史が教えているという内容です。
https://www.wsj.com/articles/from-dutch-tulips-to-internet-stocks-bubbles-often-burst-11620379809