


解説
re-entry は「大気圏再突入」のこと。中国のロケットに関連したことについて述べていますので、debris 「破片、残骸」を選びます。debris の語末にある -s は発音しません。
ruins は「残った部分、廃墟」の意味で使われます。the ruins of the castle なら「城の残った部分」ですので、「城の遺跡」のことです。
remains も「遺跡」の意味があります。また、食べ物の「残り物」の意味でもよく目にします。leftovers は同義です。
Chinese rocket debris set for re-entry は、新聞の見出しによくあるように、set の前の be動詞が省略されています。「大気圏再突入の状態に置かれている」ということです。
中国が先月29日に打ち上げた大型ロケット「長征5号B」の機体の一部が、大気圏に再突入する見通しで、大部分は再突入時に大気圏内の熱で燃え尽きるが、残骸が地表に落下する恐れがあると見られています。コア機体部分は、全長33メートル、質量18トンと巨大なため、燃え残った部分が地球に落下してしまう可能性が指摘されています。中国は被害を与える可能性は極めて低い ( highly unlikely ) と述べているようですが、アメリカ軍などの追跡によると地表到達の可能性があるとのことです。
各国の宇宙開発ビジネスが活発化し、競争が激しくなる中、こうした「残骸」も含めた、宇宙利用に関する拘束力ある国際的なルール作りが必要ですが、各国の思惑が交錯し、そう簡単にはまとまりません。
https://www.reuters.com/lifestyle/science/chinese-rocket-debris-set-re-entry-by-early-sunday-us-rd-centre-2021-05-08/